SUPERサイエンス 超電導リニアの謎を解く
東京と大阪間を約1時間で結ぶ夢の超特急「超電導リニア」。空中に浮いて高速で走行する乗り物の開発は、人類の長年の夢でした。浮上しながら高速移動を可能にした驚くべき超電導のメカニズムや高速走行を支える最新技術、リニア開発成功の歴史を図解でわかりやすく解説します。
目次
●Chapter.1 超電導が生み出す浮上走行の仕組み
●Chapter.2 浮上する夢の乗り物への挑戦
●Chapter.3 電気抵抗ゼロが可能にした超電導磁石
●Chapter.4 高速走行を支える最新技術
●Chapter.5 超電導リニアの可能性と未来
著者紹介
●村上雅人(むらかみ まさと)
1955年2月13日岩手県盛岡市生まれ。現在、芝浦工業大学学長。1992 World Congress SuperconductivityAward of Excellence, 2003 PASREG special award、2000年超伝導科学技術賞などを受賞。英国物理学会フェロー。著書に、「はじめてナットク超伝導」(講談社ブルーバックス)、「超電導新時代」(工業調査会)、「高温超伝導の材料科学」(内田老鶴圃)、「Critical currents in superconductors:Fuzanbo International」、「図解でウンチク 超伝導の謎を解く」(C&R研究所)など多数。Ceramic International, Journal of Rare Earthの編集委員をつとめる。超伝導材料の開発と応用研究に従事している。
●小林 忍(こばやし しのぶ)
茨城県日立市生まれ。芝浦工業大学工学部金属工学科卒業、同大学大学院工学研究科修士課程材料工学専攻修了。2003年より、芝浦工業大学大学工学部材料工学科超伝導材料研究室実験助手に従事。
担当編集者から
東京と大阪を約1時間で結ぶ「超電導リニア」の工事がいよいよ本格的にスタートします。本書では、そんな夢の乗り物「超電導リニア」の浮上原理や超電導のメカニズム、高速走行を支える最新技術を超伝導の第一人者である著者が図解でわかりやすく紹介しています。日本でこそ成し得た開発成功の舞台裏に迫ります。(西方洋一)