超例解Linuxカーネルプログラミング〜最先端Linuxカーネルの修正コードから学ぶソフトウェア品質〜
本書では、Linuxカーネルで日々行われている修正を題材に業務開発におけるソフトウェアの修正を考えていきます。
Linuxはオープンソースであり、プログラムのソースコードが一般に公開されているので、誰でも読むことができます。しかし、そうはいってもなかなかソースコードを読む機会はないのではないでしょうか。
本書ではなるべくLinuxカーネルの修正内容がやさしいものを取り上げ、プロのプログラマーではない方にもわかりやすいように解説していきます。Linuxの最先端でどんな修正が行われているのかを垣間見ながら、少しでも楽しく学んでもらえたら嬉しいです。
なお、本書は、筆者がTwitterで「#カーネルパッチ勉強会」というつぶやきをしていたことからヒントを得ています。本書で取り上げているLinuxカーネルバージョンは4.16~5.0になります。
目次
CHAPTER 01 Linuxカーネルの最先端で行われていること
CHAPTER 02 ソフトウェアの品質確保の仕方
CHAPTER 03 バグを作り込みやすいポイントその1
CHAPTER 04 バグを作り込みやすいポイントその2
CHAPTER 05 バグを作り込みやすいポイントその3
CHAPTER 06 バグを作り込みやすいポイントその4
CHAPTER 07 シンプルなミス
CHAPTER 08 セキュアコーディング
CHAPTER 09 リファクタリング
CHAPTER 10 恐怖のメモリ破壊
CHAPTER 11 チェックリスト
著者紹介
平田 豊(ひらた・ゆたか)
1976年兵庫県生まれ。石川県金沢在住。執筆活動歴は20年以上で、著書は18冊。
#カーネルパッチ勉強会(Twitter)の主催。
2004年にTera Termをオープンソース化。
所属コミュニティは組込みエンジニアフォーラム(E2F)、インフラ勉強会、宿題メール。
2018年にIT企業(20年勤務)を退職し、2019年よりフリーランス(個人事業主)。
◆著者ホームページ
http://hp.vector.co.jp/authors/VA013320/
◆著書
『独学でプログラマを目指すあなたを応援する本。プログラミングは過去に学んだ知識も無駄にならない』
(まんがびと)
『ITエンジニア的論理思考テクニック!仕事ができる人になるための13の極意』(まんがびと)
『目指すは生涯現役のITエンジニア!どこでも通用するために今からやっておくべきチェックシート』
(まんがびと)
『ITエンジニアとして生き残るための指南書。 自分を守りアップデートするための18のテクニック』
(まんがびと)
『Linuxデバイスドライバプログラミング』(SBクリエイティブ)
『C言語 逆引き大全 500の極意』(秀和システム)
『Linux技術者のためのC言語入門』(工学社)
『Linuxカーネル 「ソースコード」を読み解く』(工学社)
『Linuxカーネル解析入門[増補版]』(工学社)
『Linuxカーネル解析入門』(工学社)
『【改訂版】正規表現入門』(工学社)
『正規表現入門』(工学社)
『補講C言語』(工学社)
『C言語のしくみ』(工学社)
『Perlトレーニングブック』(ソーテック社)
『C言語トレーニングブック』(ソーテック社)
『平成15年度 ソフトウェア開発技術者 独習合格ドリル』(ソーテック社)
『これからはじめるPerl&CGI入門ゼミナール』(ソーテック社)
担当編集者から
本書ではLinuxカーネルのソースコードの見方から丁寧に解説しています。これまでLinuxのソースコードを見たことがない人でもどういった修正が行われているかがよくわかりますし、そこから得られることについてもポイントを押さえて解説していますので、ぜひ、内容をご確認ください。(吉成)