基礎から学ぶ Metal〜MetalによるGPUプログラミング入門
本書はMetalというGPUにダイレクトにアクセス可能なフレームワークの解説書です。MetalはmacOSやiOS/iPadOS、tvOSに標準搭載されたOS標準のフレームワークです。本書ではMetalを使ったGPUプログラミングの最初のステップを解説しています。GPUを利用すると、CPUだけでは実現できないような速度で計算を行うことも可能になります。
なお、Metalを使用するには、SwiftかObjective-Cでコードを書く必要があり、本書ではSwiftを使ったコードを解説しています。また、MSLというC++をもとにしたシェーダー言語も使用します。SwiftやC++自体については本書の範囲を超えてしまうので解説していません。そのため、SwiftやC++を知っている・使ったことがある読者の方を対象にしています。
目次
CHAPTER 01 Metalの概要
CHAPTER 02 はじめてのMetalプログラミング
CHAPTER 03 GPGPU
CHAPTER 04 デバイス
CHAPTER 05 デバッグ・チューニング支援機能
CHAPTER 06 テクスチャ
著者紹介
林 晃(はやし・あきら)
アールケー開発代表。ソフトウェアエンジニア。東京電機大学工学部第二部電子工学科を卒業後、大手精密機器メーカー系のソフトウェア開発会社に就職し、その後、独立。2005年にアールケー開発を開業し、企業から依頼を受けて、ソフトウェアの受託開発を行っている。macOSやiOSのソフトウェアを専門に開発している。特に、画像編集プログラム、動画編集プログラム、ハードウェア制御プログラム、ネットワーク通信プログラム、クロスプラットフォーム対応については長い経験を持ち、ネイティブアプリやミドルウェア、SDK開発を多く手がける。ソフトウェア開発の他、オンライン教育コンテンツ開発、技術書執筆、企業における技術指導・技術情報提供、専門家向け技術セミナー講師、行政・自治体での庁内研修講師なども務めている。
ソフトウェア開発の最前線で開発を行いながら、最前線からの技術情報を学べるコンテンツを制作している。
■Webサイト
https://www.rk-k.com/
■Twitter
@studiork
担当編集者から
本書はMetalを使ったGPUプログラミングの入門書です。GPUプログラミングの初学者向けにつまずきやすいポイントなどを丁寧に解説しています。(吉成)