OSSライセンスを正しく理解するための本
現在はITシステムの開発にオープンソースソフトウェア(OSS)を利用することが当たり前になっています。
ただ、OSSのライセンスについてはまだまだ誤解があるのも現状です。
そこで、本書では、OSSライセンスを正しく理解するために著作権を主眼点において解説しています。著作物・著作権がどういうものかを理解してからOSSライセンスの条文を読めば、著作権行使の許諾条件が記載されていることが理解できるだろうという流れです。
著作権について理解してから、OSSライセンスについて理解する、そのような段階を踏んで理解することが苦手な人もいるでしょう。そこは少々我慢して、1つひとつ理解を進めましょう。
本書が読者のOSSライセンスの正しい理解に役立ち、OSSを上手に活用されることにより、読者のさまざまな活動に少しでもお役に立てば幸いです。
目次
CHAPTER 01 OSSの基礎
CHAPTER 02 OSSライセンスの概要
CHAPTER 03 OSSライセンスの都市伝説
CHAPTER 04 OSSを使ったビジネスで気をつけること
CHAPTER 05 トラブル回避のための基本的な施策案
CHAPTER 06 コンサル事例
CHAPTER 07 著作権法とNEC創立の関係
著者紹介
姉崎 章博(あねざき・あきひろ)
NECで元通信管理屋。日本Linux協会では、Linux商標やOSSライセンスの啓発に取り組む。日本OSS推進フォーラムやIPAで活動後、2008年からOSSライセンスのコンサルティングを始め、CRIC「第9回著作権・著作隣接権論文」に佳作入賞。著書に『オープンソースの教科書』(共著、シーアンドアール研究所刊)。
担当編集者から
まだまだ誤解の多いOSSライセンスについて、きちんと理解できる1冊です。「なんとなく」で理解しているつもりの方にも読んでもらえればと思います。(吉成)