現場で使える Kubernetes
本書はDockerやKubernetesの基礎を身に着けたがいまいちうまく活用できないという方の次のステップとして、より実践的で実際の現場でも活用できるKubernetesの技術を解説していきます。Kubernetesと関連してよく導入される、GitOpsやkustomize、Helmなどのマニフェスト管理ツールはもちろん、実際の現場でKubernetesを導入する際に考慮しなければならないセキュリティ事項とその対応方法や、Kubernetesクラスタを運用していくにあたり必要とされるモニタリングやロギングなどのテクニックまで網羅しています。
また、最近ではKubernetesを実際の現場で導入する際には、Amazon Web Service(AWS)やGoogle Cloud(GC)といったパブリッククラウドサービスの、Kubernetesマネジメントサービスを利用する機会が多くなってきているため、本書ではAWSのKubernetesマネジメントサービスである、Elastic Kubernetes Service(EKS)を題材とした解説を行っていきます。EKSと関連するAWSサービスも本書内で使用しているため、本書を読み終えるころにはEKSやEKSに関連するAWSサービスの知識も習得できていることでしょう。合わせて、EKS Clusterの構築には、クラウド上でインフラ構築をする際には必須とも言える、Infrastructure as Code(IaC)ツールの一種であるTerraformを使用しているため、Kubernetes + AWS + IaC という現代のインフラ構築に必須のスキルを習得することが可能です。
本書で解説したテクニックを活かすことで、Kubernetesの持つ自由度の高さや回復力の高さやをより活用できるようになることでしょう。
目次
CHAPTER 01 速習Docker/Kubernetes
CHAPTER 02 KubernetesのエコシステムとCustom Resources
CHAPTER 03 Kubernetesアプリケーション開発の実践
CHAPTER 04 Kubernetesのセキュリティ
CHAPTER 05 Kubernetesの運用
著者紹介
●牧田 剣吾(まきた・けんご)
オンプレミスのサーバーエンジニア、Google Cloudプレミアパートナーでのインフラエンジニアを経て現在はマルチクラウドにおけるフルスタックエンジニアとして奮闘中。過去に金融会社や自動車メーカーへKubernetesの導入支援を行い、KubernetesやGitOpsのコンセプトに惹かれる。2022 APN ALL AWS Certifications Engineer。
●松浦 崇仁(まつうら・たかひと)
システムインテグレーターにてデータ基盤の開発業務に従事。新卒で入社した会社でDockerに出会い、Kubernetesの沼に足を踏み入れる。好きな言葉は自動化と標準化。
担当編集者から
本書では現場で使える実践的なテクニックなどを解説しています。Kubernetesの入門書の次に読みたい1冊です。(吉成)