目にやさしい大活字 教えて南部先生!18歳成人Q&A
【本書は、B5判で文字が大きくて読みやすい目にやさしい大活字版です。】
18歳となると、親の同意が無くても高額な商品を買ったり、金銭的負担の大きい契約を結ぶことができるようになります。法律上、未成年者であれば「取消権」という権利を行使することで、契約を初めから無かったことにすることができますが、成年(18歳)に達すれば当然、行使できなくなってしまいます。
本書は主に、18歳成人問題を主体的に考え、学ぼうとする若い当事者世代のみなさんのために、Q&A形式で18歳成人にまつわる、契約、免許、禁止行為のルールから、18歳選挙権、国民投票権、改正少年法、AV出演被害防止・救済法など暮らしにまつわる法律やルールをわかりやすく解説します。
目次
●第1章 18歳成人の基礎知識 ―年齢をめぐる様々なルール―
●第2章 契約、暮らしのルール
●第3章 犯罪、裁判のルール
●第4章 政治参加のルール
●第5章 免許・禁止行為のルール
●第6章 AV出演問題 ―新法による被害の防止と救済―
●第7章 18歳成人と「はたちの集い」
著者紹介
南部 義典(なんぶ ・よしのり)
国民投票総研 代表
1971年岐阜県生まれ.1995年京都大学文学部卒業.衆議院議員政策担当秘書,慶應義塾大学大学院法学研究科講師(非常勤)等を歴任.専門は国民投票法制,国会法制,年齢法制,立法過程.
○単著
『改訂新版 超早わかり国民投票法入門』C&R研究所,2021年(初版2017年)
『図解超早わかり18歳成人と法律』同,2019年
『Q&A解説 憲法改正国民投票法』現代人文社,2007年
○共著
『9条改正論でいま考えておくべきこと(別冊法学セミナーNo.255)』日本評論社,2018年
『広告が憲法を殺す日 ―国民投票とプロパガンダCM―』集英社新書,2018年
『18歳成人社会ハンドブック ―制度改革と教育の課題―』明石書店,2018年
『18歳選挙権と市民教育ハンドブック 補訂版』開発教育協会,2017年(初版2015年)
『動態的憲法研究』PHPパブリッシング,2013年
○著者ポータルサイト http://http://nambu2116.officialblog.jp/
担当編集者から
2022年4月1日、民法の成年年齢が20歳から18歳へと引き下げられました。今は昔と違い、スマートフォン片手にいつでも、どこでも、商品・サービスの購入サイトにアクセスできる時代ですが、その契約に際して、商品・サービスの内容を十分に理解していなかったり、悪徳業者による消費者被害に遭ったり、多額の借入れを抱えてしまったり、その後の生活ないし人生設計に良からぬ影響が及んでしまうおそれもあります。本書を読んで、若者一人ひとりが成人について学ぶきっかけになることを願っています。