ハンズオンで学ぶ AWSコスト最適化入門
クラウドコンピューティングは、現代のテクノロジーにおいて革命的な変革をもたらしました。その中でもAmazon Web Services(AWS)は、企業や個人が柔軟なITインフラストラクチャを構築し、革新的なアプリケーションを展開するための強力なプラットフォームとなりました。
しかし、メリットを最大限に享受するためにはいくつかのハードルがあります。特にはじめてAWSに触れる初心者にとっては、未踏の地へ足を踏み入れるときのように、コンパスのような指針に従った舵取りがとても重要になると考えています。
指針がないことによる失敗の中でも、AWSの利用し始めた時期にコスト面での失敗を起こし、それによってクラウドサービスの利用を辞めるきっかけにしてほしくないと思っています。
なぜこのように考えているかというと、コスト面の失敗は正しい知識を持っていることや、正しく設定することによって、避けることの可能な失敗だからです。
本書では、AWS利用者が賢明なコスト管理戦略を学び、最適なコストでクラウドリソースを活用するサポートを提供します。
目次
CHAPTER 01 請求内容の確認方法と過剰請求されたときの対処法
CHAPTER 02 初心者にありがちな予想外の請求例とその対策
CHAPTER 03 コスト見積もりと予算管理のハンズオン
CHAPTER 04 コスト分析
CHAPTER 05 長期にわたるコスト対策
著者紹介
緒方 遼太郎(おがた・りょうたろう)
2022年にアイレット入社。MSP(Managed Service Provider)チームで24時間365日のITインフラシステム運用・保守・監視に携わり、現在はグローバルソリューションズ事業部にてプリセールスおよびCSM(Customer Success Manager)ポジションとして国内外のお客様を担当。AWS認定資格13個保有、2024年Japan AWS All Certifications Engineers。
また、Google Cloud認定資格11個すべての資格を保有。趣味は映画鑑賞。
久志野 裕矢(くしの・ゆうや)
2022年12月にアイレット株式会社に入社し、カスタマー支援事業部インフラセクションに所属するエンジニア。
主な業務はTerraformやAnsibleを使用したIaCによるインフラ構築や運用保守を行う。
アイレット入社前は、SES企業でAWSとオンプレミスのハイブリッド環境の運用保守や、オンプレミス環境の仮想マシンをAWSへの移行などを経験。
濱田 匠(はまだ・たくみ)
2021年2月にアイレットに入社後、MSPチームで24時間365日のシステム運用・監視に従事。
障害以外の運用全般や業務効率化などの改善を実施し、2022年4月に大阪拠点のMSP運用セクションのグループリーダーに就任。運用設計から実務全般のマネジメントを担当。
2023年4月からは、新規サービスの立上げメンバーとして選出される。
企業さまにさらなる価値を出すための新規事業、"カスタマーサクセス"事業チームの立上げメンバーに選出され、1年の企画・サービス設計を経てリリースに携わる。
2023年10月には、新規事業チームのグループリーダーに就任し、現在は組織のマネジメントや新しいサービスの企画などに従事している。
AWS認定試験は、12個の認定すべてを取得。2024年Japan AWS All Certifications Engineersに認定される。
GCPの資格に関してもアソシエイトとプロフェッショナルを含め8個の資格を取得済み。。
■アイレット株式会社について
アイレット株式会社は、システム・アプリケーションの開発、グラフィック・UI/UXデザイン制作からインフラの構築・運用までをワンストップで提供しています。2010年に提供を開始したクラウドの導入・設計から24時間365日の運用・保守までのフルマネージメントサービス「cloudpack」は、現在まで2,500社、プロジェクト数4,300を超える導入実績があり、スタートアップ企業から大企業まで、規模や業種を問わずお客様の課題解決を支援しています。
URL https://www.iret.co.jp/
担当編集者から
本書ではAWSのコスト管理に必要な知識をわかりやすく解説しています。AWSに用意されているコスト関連のツールのハンズオンを掲載していますので、ツールの具体的な利用方法も学べる1冊です。(吉成)