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世界が驚く技術革命「フュージョンエネルギー」

 フュージョンエネルギーという言葉をご存じでしょうか。フュージョンエネルギーとは、太陽の輝きの源と同じ水素の核融合反応で、太陽エネルギーを地上で実現する技術として、近い将来私たちの生活を支えるカーボンフリーで安全なエネルギー源と考えられています。
 本書では、フュージョンエネルギーの開発の歴史や仕組み、国際プロジェクトITER計画の最新状況や日本の技術など革新的な各種プロジェクトを解説します。そのほかにも、月面や南極といった厳しい環境や深宇宙探査機、太陽系外探査などの遠い宇宙でのエネルギー源としての期待されるフュージョンエネルギーの未来のさまざまな用途や魅力を紹介します。

 

商品名:
世界が驚く技術革命「フュージョンエネルギー」NEW!

 

価格:2,420円+税
ISBNコード:978-4-86354-471-0
本のサイズ:A5判/ソフトカバー
著者:核融合エネルギーフォーラム書籍編集委員会 江尻晶、南貴司、谷口正樹、武田秀太郎 編著

目次

●CHAPTER 1 フュージョンエネルギーの夢
●CHAPTER 2 フュージョンエネルギー 夢の実現に向けて
●CHAPTER 3 ここまできたフュージョンエネルギー
●CHAPTER 4 動き出すITER
●CHAPTER 5 フュージョンエネルギーによる発電
●CHAPTER 6 産業に羽ばたくフュージョンエネルギー
●CHAPTER 7 日本の技術と国際交流

著者紹介

核融合エネルギーフォーラム書籍編集委員会

■編著者
江尻晶(CHAPTER 1、7)
1965年東京都生まれ。1992年東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学、博士(理学)、核融合科学研究所助教、東京大学理学系研究科助教を経て、現在、東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻教授。主に、プラズマ計測手法、球状トカマクプラズマの研究に従事。

南貴司(CHAPTER 2、3)
1962年奈良県出身。奈良女子大学文学部附属中学校高等学校 (現 中等学校)卒。1988年京都大学理学部卒 1993年京都大学大学院理学研究科 物理第二教室単位取得退学 2003年 総合研究大学院大学 論文博士(理学) 核融合科学研究所助教 京都大学エネルギー理工学研究所准教授 京都フュージョンエンジリアニング技術顧問&シニアリサーチャー、現筑波大学プラズマ研究センター主幹研究員

谷口正樹(CHAPTER 4、5)
1971年大阪府生まれ。1999年東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻修了、博士(工学)。量子科学技術研究開発機構経営企画部第3研究企画室次長。ITER用ダイバータ開発、NBI開発に従事後、現在はITER計画・BA活動に関する国際交渉を担当。

武田秀太郎(CHAPTER 6)
1989年三重県生まれ。2018年京都大学大学院エネルギー科学研究科・博士(エネルギー科学)、ハーバード大学大学院・修士(サステナビリティ学)。京都フュージョンニアリング株式会社共同創業者兼Chief Strategist。九州大学都市研究センターフュージョンエネルギー部門長・准教授。

■著者
三戸利行(CHAPTER 7)
1955年生。九州大学院・工学研究科・博士後期課程修了。工学博士(九州大学)。高エネルギー物理学研究所・助手。京都大学ヘリオトロン核融合研究センター・助教授。核融合科学研究所・助教授、教授を経て、現在、同研究所・特任教授。核融合用・超伝導低温システムの開発研究に従事。

増崎貴(CHAPTER 7)
1967年生まれ。1995年名古屋大学大学院工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。核融合科学研究所・助手、同・准教授を経て、現在同・教授および総合研究大学院大学・教授。主に、環状プラズマ閉じ込め装置のダイバータプラズマの研究、プラズマと壁の相互作用の研究に従事。

坂本宜照(CHAPTER 5)
1970年茨城県生まれ。1998年筑波大学大学院物理学研究科修了、博士(理学)。量子科学技術研究開発機構核融合炉システム研究グループ・グループリーダー。JT-60Uで先進プラズマ実験に従事後、現在は原型炉設計を担当し産学連携の原型炉設計合同特別チームのリーダーも務める。

白井浩(CHAPTER 5)
1960年山口県生まれ。1984年京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻修士課程修了、博士(工学)。量子科学技術研究開発機構フュージョンエネルギー推進戦略室室長。JT-60閉じ込め輸送研究、サテライト・トカマク事業長、ITER計画・BA活動に関する国際交渉を担当し現職。

井上多加志(CHAPTER 4)
1960年東京都生まれ。1986年東京工業大学大学院エネルギー科学専攻修士課程修了。水素負イオン研究黎明期に核融合研究に身を投じ、実用化を目指す。博士(工学)。量子科学技術研究開発機構ITERプロジェクト部部長。2025年IAEA核融合エネルギー会議プログラム委員会議長。

小西哲之(CHAPTER 5)
1956年生まれ。東京大学博士(工学)。京都大学エネルギー理工学研究所教授を経て、2019年に共同創業者として京都フュージョニアリングを設立。2023年10月より同社CEO。一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会会長。

岩本みさ(CHAPTER 6)
1999年広島県生まれ。2020年呉工業高等専門学校環境都市工学科卒業(首席)、現在九州大学大学院工学府博士後期課程在学。フュージョンエネルギーの社会経済研究に取り組む。日本都市計画学会九州支部長賞、プラズマ・核融合学会若手学会発表賞ほか受賞。

■編者
核融合エネルギーフォーラム
大学、研究機関、産業界などの研究者・技術者並びに各界の有識者などからの参加を広く求め、核融合エネルギー実現に向けた研究・技術開発の促進・支援などを協力して実施。国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構と自然科学研究機構核融合科学研究所が連携して事務局を務めている。
https://www.qst.go.jp/site/fusion-energy-forum/

担当編集者から

本書では、フュージョンエネルギーの開発の歴史や仕組み、国際プロジェクトITER計画の最新状況や日本の技術など革新的な各種プロジェクトを解説します。そのほかにも、月面や南極といった厳しい環境や深宇宙探査機、太陽系外探査などの遠い宇宙でのエネルギー源などフュージョンエネルギーの未来のさまざまな用途や魅力を紹介します。

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