「履歴書のウソ」の見抜き方 調べ方
「優秀な人材をいかに確保するか」は、単に人事担当者にとってだけではなく、会社にとって大きなテーマです。一方で、昨今の景気を反映して、少ない求人に多数の応募者が殺到し、採用されたいがためについつい応募書類に過剰な表現を用いる応募者も急増しています。
本書は、面接前に目にする履歴書、職務経歴書、インターネットのエントリーシートなどの応募書類から、応募者がどんな人物かを見抜くテクニックを解説します。1万人以上の面接経験を持ち「伝説の人事部長」とも呼ばれる谷所健一郎が、その豊富な経験を元にズバリと語ります。
目次
●第1章 履歴書のウソを見抜く
●第2章 職務経歴書のウソを見抜く
●第3章 エントリーシートのウソを見抜く
●第4章 面接でウソを見抜く
●第5章 入社時の書類で事実を確認する
●第6章 書類に偽りがあったときの対処法
著者紹介
●谷所 健一郎(やどころ けんいちろう)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 https://www.careerdomain.net/
日本キャリア開発協会会員
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
東京大学教育学部付属高校在学中にニューヨーク州立高校へ留学。武蔵大学経済学部卒業後、株式会社ヤナセに入社。その後、株式会社ソシエワールド、大忠食品株式会社で、新卒・中途採用業務に携わる。1万人以上の面接を行い人材開発プログラムや業績評価制度を構築する。株式会社綱八で人事部長を務めたのち独立。1万人以上の面接と人事に携わってきた現場の経験から、人事コンサルティング、執筆、講演、就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾、キャリアドメインマリッジを経営。
担当編集者から
誤解を恐れずに言えば、履歴書や職務経歴書にウソや誤魔化は付きものと言えます。誰にでも他人に知られたくないことは必ずあり、ウソとは言わないまでもそれを応募書類に書かなかった経験はあるはずです。ましてや転職市場の厳しい昨今、応募書類の「厚化粧」は濃くなることはあっても、薄くなることはしばらくはなさそうです。1万人以上の面接経験を持つ谷所健一郎氏は、些細な応募書類の兆候から、応募者の知られたくない・自信のないポイントを見つけていきます。特に書類には、「通常は書かれていることが書かれていない」ことに大きな意味があります。つまり「書かれていないこと」自体が事実を語っていることが多いのです。(三浦 聡)