イキイキ健康 大腸ともっと仲良くなるための本
近年の日本では、腸障害を持つ人が激増しています。
腸障害とは、大腸ガン・潰瘍性大腸炎・クローン病などの大腸の疾患だけでなく、便秘や下痢などの日常的な腸のトラブルも含みます。
平成12年度の国民調査で、便秘の人は約500万人以上(実際はこの2倍近いと推定)という結果が出ています。便秘の人と下痢の人の人数を合わせると、1000万人を超えるでしょう。
本書では、2万5000人以上の大腸を見てきた松生恒夫先生が、腸のトラブルの原因と、トラブルを未然に防ぐ対策方法を噛み砕いて解説しています。
また、フルカラーで分かりやすいイラストが全ページに使用されており、楽しく知識を得ることができます。
目次
●Chapter1 排便の仕組みと腸内環境
●Chapter2 排便障害について知る
●Chapter3 便秘の諸問題を知る
●Chapter4 下痢の諸問題を知る
●Chapter5 大腸ガンについて知る
●Chapter6 理想的な大腸を目指す
著者紹介
●松生 恒夫(まついけ つねお)
1955年、東京生まれ。松生クリニック院長。医学博士。
1980年に東京慈恵会医科大学を卒業。同大学附属第三病院内科助手、松島病院大腸肛門病センター診察部長などを経て、2004年よりクリニックを開業、現在に至る。
主な専門領域は、大腸内視鏡検査(現在までに2万5000件以上施行)、生活習慣病としての大腸疾患、地中海式食生活(地中海式ダイエット)、漢方療法、ストレス対策としてのポップミュージックなど。
監修書に「毒出しジュースダイエット」(マキノ出版)、著書に「腸内リセット健康法」(講談社)、「ポップ・ヒーリング・ミュージック」(音楽之友社)、「クイズで脳を活性化 昭和思い出し法」(小社刊)、共著書に「名医と治す漢方事典」(朝日新聞社)などがある。
担当編集者から
便秘や下痢をうやむやに過ごしてしまうと、実は大腸ガンだったり、便秘だからといって下剤を連用するとドンドン排便力が落ち、しまいには毎日何十錠も下剤を飲まなくては排便できなくなったり。大腸にまつわるトラブルは、恐ろしいものばかりです。普段意識しなくても働いてくれている「大腸」だけに、本書を読むとそのありがたみがよくわかります。私も、本書の編集を終えてからというもの、大腸の健康維持のために、食事や生活習慣を改善しました。