目にやさしい大活字 SUPERサイエンス 睡眠という摩訶不思議な世界の謎を解く
【本書は、B5判の文字が大きくて読みやすい、目にやさしい大活字版です。】
人の睡眠時間は、一日に平均6〜8時間くらいといわれています。なぜ、一日の3分の1も休息する必要があるのでしょうか。実は近年の研究で、睡眠は単なる休息というだけでなく、病気療養や老化予防の効果があることもわかってきました。また、人間以外の動物の睡眠は、人間と何が違うのでしょうか? さらに、人はなぜ夢を見るのか? 眠れない人がいるのはなぜか? など、本書はさまざまな「睡眠」に関する疑問を科学的に解明します。
目次
●Chapter.1 眠りに隠された真実
●Chapter.2 動物の睡眠のしくみ
●Chapter.3 人はなぜ眠るのか ― 睡眠のメカニズム
●Chapter.4 人はなぜ夢をみるのか
●Chapter.5 人は眠らないとどうなるのか
●Chapter.6 人はなぜ眠れなくなるのか ― 睡眠障害
著者紹介
●星 作男(ほし さくお)
有隣病院内科医、臨床試験支援センター理事、東京大学医学部附属病院呼吸器内科医員、東京大学薬学部大学院薬学系研究科ファーマコ・ビジネス・イノベーション教室研究員。医師・薬剤師・医学博士。日本内科学会認定医。専門はアレルギー、呼吸器。日本内科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本薬学会などに所属。1981年東京大学薬学部卒業。1984年東京大学薬学部大学院生命薬学専攻修士課程修了。麒麟麦酒株式会社に入社し、エリスロポイエチン開発を手がけた後、大阪大学医学部再入学。1995年同大卒業後、東京大学医学部附属病院、国立国際医療センターで臨床研修。国立感染症研究所でレトロウイルス研究により医学博士取得。JR東京総合病院呼吸器科医長、東京大学大学院薬学系研究科特任准教授、グッドスリープクリニック院長、武蔵野大学薬学部訪問准教授などを経て、2010年より現職。国内外の学会に活発的に発表。最近では「ジェネリック医薬品に対する意識調査」(2008年3月、日本薬学会第128年会)、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)と胃食道逆流(GERD)との相関」(2009年4月、第106回日本内科学会)、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)と胃食道逆流(GERD)との相関-QOLRAD-Jの有用性」(2010年4月、第107回日本内科学会)など。
担当編集者から
よく「ゆっくりと眠りに落ちていく…」なんて言い方をしますが、実際は、一瞬で睡眠状態に入るそうです。だから、眠った瞬間がいつなのかは、自分では絶対にわからないのだとか…。睡眠時の脳の動きや、睡眠時に出る体内のホルモンの働き、夢を見せないとどうなるのか、眠らないとどうなるのか、などなど、身近なのに知る機会が少ない「睡眠」だからこそ、読んでみると面白いですよ。